セレックとは、抜けた歯の代わりに付ける差し歯や、むし歯を削った箇所に付ける詰めもの・被せものなどを作製するための歯科用機器の名称です。
技工所に依頼せずとも、医院の中で質の良い白い歯をその場で作ることができます。
詰めもの・被せものを付けたい場所を3D撮影し、専用のコンピューターで設計後、高品質のセラミックブロックから歯を削り出して作製します。
セラミックのブロックから
歯を削り出すミリングマシーン
設計用コンピューター
左:セレックで作製した被せもの
右:削り出す前のセラミックブロック
セレックで作製した被せもの
セレックで作製したブリッジ
左:奥歯の被せもの
中央:前歯のベニア
右:奥歯のブリッジ
セレック治療では、セラミック(陶器と似た組成の白くて硬い化合物)を材質に詰めもの・被せものを作ります。
保険診療で用いられる材料は、金属、または、レジンと呼ばれるプラスチックです。レジンは白い色をしていますが、色の細かな調節ができないため本来の歯と色合いが異なり、自然な口元に見られない欠点があります。
セレック治療では、 患者様の歯の色に合わせたセラミックブロックを削り出して歯を作るので、大変自然な色の口元に治療することができます。
通常の保険での治療では、むし歯箇所を削った後、型取りを行った後に技工所で1、2週間程度かけて技工物を作製します。
セレックを用いた治療は、型取りを行ったら、その場で技工物を作ることができます。
通院する回数が減りますので、患者様の大切なお時間を有効に使うことができます。
技工士さんに作ってもらう必要がないので、その分人件費が抑えられるので、通常のセラミックを材料とした技工物よりも価格を抑えることができます。
治療後、約半年毎の定期検診を受けていただいている患者様については、3年の保証がございます。
保証内容について詳しくは当院までご確認ください。
保険の銀歯などと異なり、セレック治療では金属を使用しません。
そのため、歯茎が黒ずむようなこともなく、金属アレルギーの心配もいりません。
お口の中の三次元的なデータを撮影します。専用のカメラでデジタル撮影を行いますので、型取りが苦手な方でも安心していただけます。
撮影した口腔内の三次元データを元に、詰めもの・被せものの設計を行います。
たくさんの種類のあるセラミックブロックから、患者様本来の自然な色と最も近い色合いのブロックを選定します。
セラミックブロックから、詰めもの・被せものを削りだします。
数分程度で、ブロックからの削り出しが完了します。
多少の微調整をした後に、患者様のお口に付けて完成となります。
主な治療期間と注意事項
最短で1日から、むし歯などの治療があれば、むし歯治療後に詰め物、被せ物をしますので、数日から数か月かかります。
セラミックは、まれに割れることもございます。